手帳のキオク

勝山・遷喬尋常小学校

今年もあとわずかになり、来年用の手帳を買った。
ここ数年ずっと変わらず無印良品のである。

だいたい丁寧に書くのは最初のうちだけで、すぐに雑な文字になり(こちらのほうではこれを「チャラ書き」という)、そのうち私にしか読めない(時に私にも読めない)ひどいものになってくる。それも6,7,8月あたりはほとんどなく白紙に近い。
暑くて予定を入れたくないということもあるが、壁のカレンダーにはそれなりに書きこんであるので何かしら用事はあるのだが。
最近、予定が書けるカレンダーのようなページより、罫線だけのメモページに多く記すようになった。
雑談の中で出てきたお店や行ってみたいところだったり、新聞の下の方で紹介されている本のタイトルだったり。「いい言葉だな~」と感動したことも書き記す。
今年はふと浮かんだ仕事のアイデアや写真のネタ、
読んだ本や図書館で借りた本のことも書いたし、おいしかったりんごの品種も書いてある。
友人と遠足に行ったり他県の美術館に行ったりもしたので、交通機関の時間や切符を安く買う方法なんかも細かく書き留めた。
とにかく雑多。思い付きで書くので、同じページに関連性のないことが連なって記されている。こんなメモ書きが増えたのは、書き留めていないと・・・・忘れてしまうからである。
スマホには手軽な「メモ」機能が付いているけれど、「え~っと、どこで見るんだっけ・・・?」とやってるうちに、頭に浮かんだことがあっという間に煙のように薄まって、おぼろげになってしまうので、
消えないうちにぎゅっとつかんで留めておく必要があるのだ。
(特にカタカナとアルファベットは、流れるせせらぎの上に浮かんでいるよう)
そんな感じのアナログメモのおかげで、私の手帳は知らぬ間に面白い「ネタ帳」になった。

なんでもデジタル化がいいわけじゃないわ。(笑)