桜じまい

河津桜

あっという間に桜の季節が終わってしまった。
今年は毎年恒例の女子会も計画せず、
桜の下でお弁当をひろげることもせず。
私は時間を見つけて、毎日のように近くの桜並木を撮りに行った。
女子会を開かなかったのは、私自身の時間的な余裕があまりなかったことと、
女子会を計画しなくても誰からも催促されなかったから。(毎年言い出しっぺは私なのだ)

桜の下を自転車で行く人

ここ数年、コロナのせいで堂々とお花見ができなかったせいか、桜の名所と言われるところは、どこも半端なく人が多そうだった。
たまたま近くを通った旭川の河川敷では、すぐ側の道路が大渋滞で、屋台の食べ物の匂いとバーベキューのけむりに包まれ、風情などというものは微塵もなかった。
そこへいくとスーパー横の桜並木は、散歩や買い物に行く人が通り抜けるだけの、単なる日常の中にあって、特別感がまるでないところ。それが今の私にはとても心地いい。
普段着で前を歩く人の上に、満開の桜から光がこぼれ落ちる。
それを追いかけるように撮りながら春を満喫した。