ぶつかりながら進行中1ひとてま堂のこと / By hitotema / 2023年6月21日 ちょっと間が空きすぎましたね。元気でいるのか心配して連絡をしてくる人もチラホラ。ありがたいことです。去年の秋に「よし。これやろう!」と思いつき、動き始めたものの、まぁ、あっちにぶつかりこっちにぶつかり。そのたびに周囲の声に励まされて、やっとここに書けるところまで来た。元々楽しいことしか考えない性分だから、入ってから想定外のことに突き当たって悩む。今回も凹んだり憤ったりしながらやってきて、現在進行中。 「大事にしてきた道具たち。自分たちが動けなくなったあと、この道具たちはどうなってしまうんだろ・・・」私より少し年上の友人たちが話すのを聞いて、今回の企画を思いついた。「道具たち」とは、今まで気に入って買い集めてきた、うつわや茶道具などのことである。ご本人のご子息、ご息女及びその配偶者(特にお嫁さん)が、そのまま喜んで引き続き使って下さればいいのだが、あんまり興味がない場合は、彼女たちが亡き後は段ボール箱に詰められて、リサイクルショップに二束三文で売り飛ばされるか、最悪埋立ごみになるかもしれない。ため息とともに吐き出される「どうなってしまうんだろ・・・」は、あまり明るくない道具たちの未来を憂いているのだった。じゃぁ、引き続き使ってくださる方を探しますか・・・・?ということで、10月にイベントを開くことにした。「おこしいれ展」「お輿入れ」とは、「お嫁入り」のこと。女子が嫁いで、夫となる人の家に入るということだが、今の時代にはそぐわなくなった言葉である。でも、最初のミーティング用に作った資料のタイトルに「大好きだったモノたちをお輿入れさせよう」と書いたら、意外とウケた。参加者が今より30歳若かったら、ブーイングすら起こったかもしれない。「お輿入れさせる・・・ですか?なんでしょう、その差別的な言い方」みたいな。去年の秋に生まれた企画案だが、だいたいこのへんまで来た頃には、河津桜が咲き始めていた。時が過ぎるのは早く、事は超スローに進む・・・「ぶつかりながら進行中2」へ続く。