近くの農協がなくなるという話しは、少し前に聞いていた。
ところが最近その店だけでなく、近隣の支店が軒並みなくなってしまうらしいと聞いて驚く。
大きな声では言えないが、わずかばかりのへそくりを私はここに隠しているのだ。
遠すぎるのはマズい。
今年になって、徒歩でも行ける範囲のスーパーが閉店し、一昨年、銀行も移転してしまった。
おまけに近くのポストには「4月14日で撤去します」と、貼り紙があった。
4月14日って明日じゃがな・・・
「老後」という言葉が現実味を帯び始め、近頃、生活の基盤となるものが遠のく話しは、真綿で首を絞められるようでおそろしくなる。
車にも自転車にも乗れなくなったらどうやって暮らす・・・??
昨日、とある会合で私の住む地区の高齢化率を知らされた。
32%。
「え?そんなに?」という感じである。
田んぼを潰して造成されると、すぐに新しい家が建ち、若い家族が住み始めるから、平均年齢は低い地区と思いこんでいた。
そんなのものでは追いつかないくらい、高齢の住民が多いということだ。
「毎日、年を取ってるの。今日がいちばん若いのよ。ハハハハ〜!」と、笑ってる場合じゃないやん。
どこか削らなきゃならない時に「ここは残したほうがいい」とならず、「ここはなくてもいいよね?」という結論に至った。
撤退していくのにはちゃんと理由があるということだ。