渋谷のデパートが今日、半世紀の歴史に幕を下ろすと、今朝のニュースが伝えていた。取り壊されて別の複合施設ができるのだそう。
1月31日はそういう日なんだな・・・
うちの近所のスーパーも今日閉店する。今日が最終日だけれど、私は行かないことにしている。
新年早々伝わってきた閉店のニュースは衝撃的で、うっかり明けおめすら言いそびれるほどだった。
なんとなくそんな予感はしていた。少し離れたスーパーの、わんわんした騒々しさとはかけ離れた年末があって、年の瀬だというのに、売り場は目に見えて萎んでいった。だから、少しでも多くここで買うようにしてきたんだけれど。
私はこのスーパーが好きだった。
こじんまりしていて、何がどこにあるかそれほど探し回らなくていい広さが良かった。
生鮮食料品は確かに見劣りしたけれど、お惣菜は安かったし、近隣のスーパーでは見かけない、我が家のお気に入りもここにはあって、いい具合の品ぞろえが私には心地よかった。何よりうちから歩いて行ける距離がありがたく、年を取っても手押し車で行けると安心していたのに。
閉店が決まって以来、お客さんは多い。あと残り数日になっても、目立って値下げされたものがあるわけではなかったが、一つでも多く買って、感謝の気持ちを伝えたかった。同じような思いの人が来ているのだろう。一層小さくなった売り場を散歩するように回って、買い物をしている。いつものBGMがやたら威勢よく聞こえて、切ない。。。
あと数時間。今頃、投げ売りを期待するお客で、店はあふれかえっているかもしれないが、私はそんな最後は見たくないので行かないことにした。
ひっそりうちからお別れ。
長い間、我が家の食を支えてくれて、ありがとうございました。