それぞれの還暦

川に写った夕方の空

一年近く開けてしまった。
このブログの仕組みをすっかり忘れてしまったので、思い出しながらリハビリのつもりで書いてます。

先週末、中学校の同窓会があった。
「還暦同窓会」
実はあまり思い出せないまま参加したので、みんなのように盛り上がらなかった。
にぎやかな輪から外れたところで、クラゲのように漂いながら
過ごす。
同じクラスだった男の子(いや、もうオッサンか)に
「けっこうやんちゃだったイメージがあるよ」と言われて「誰かと間違ってない???」と思ったが、それも定かではないので「ふ~ん」と受け流した。
友人が送ってくれたクラス写真の私は、ふっといおさげ髪だった。前髪もセンターで分けて、それも一緒に編んでいたので、おでこが丸出しだった。
「あれで、やんちゃができるか・・・」と思ったが、いうと大人げない気がして黙っていた。

「そういえば会の最初に黙とうしたのは、誰のため?」と聞いてみた。
何人かの名前の中に、懐かしい友人の名前があった。
ほんの数年前のことらしい。
ふいに彼女の元気な声が聞こえてきた。美人で頭がよくて、スポーツができて・・・面白い子だった。
「同窓会に来たくても来れなかったヤツ、16、7人おるよ」
そか・・・。
私はもう一度クラゲになって、静かなテーブルでビールを開けた。