陶芸・三宅史家
器というものはまず、何かを盛って使うという目的が必ずあると思うのです。
普段づかいの器を作るときは、できるだけ使うシーンをイメージして作るようにしています。
・使う人はどんなものを盛るだろう?
・こんな形、こんな大きさだったら使いやすい?
・洗ったり、しまったりしやすい?
・でも機能性だけじゃなくて、ちょっとしたおしゃれさや楽しさや意外
性もあったら食卓がもっと楽しいかも。
そんなことを考えながら器を作ろうとするとき、頭の中にだんだん器の形が見えてきます。
そのビジョンをいかに再現するかが私の制作のプロセスです。
私の作品は作風が色々で、一度の展示会の中でも「こっちの作品とあっちの作品、同じ作者とは思えないね」と言われることがよくあります。
でも私の中ではすべて基本は同じ。
形と色と柄すべてがぴったりくるところ、その交わる一点をいつも探しています。
あともうひとつ大切にしていることは、自分が作ることを楽しむこと。
ひとてま堂さんでは、オブジェや陶板など器以外のものも扱っていただいていますが、
これらを作るのも本当に楽しい作業です。
形や絵柄は自然のものからヒントをもらうことが多いです。
自分が楽しんで作ったものは、きっとその器やオブジェを手にとって頂いた方にも楽しい気持ちなってもらえるのでは、と思っています。
三宅史家
三宅 史家(みやけ ふみか)
1994 岡山大学教育学部特別美術科 美術専攻 卒業
2000 陶工房ゆうらぼ開設
2001 倉敷市 ギャラリー幹
2002 岡山市 アートガーデン
以後 個展、グループ展多数
※「陶工房ゆうらぼ」は千田稚子(せんだわかこ)さんと三宅史家(みやけふみか)さん、
それぞれの個性で陶器を製作するふたりの女性作家の工房です。
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