ガラスの蚊やり
ガラスの蚊やり 日常にあったはずの縁側が暮らしから遠ざかっても、ドラマのワンシーンや古民家カフェで見かけると、日向に面したその場所を何となく懐かしいと感じてしまうのです。蚊取り線香の煙がゆっくりと細くたゆたっていて、ヒグ …
ガラスの蚊やり 日常にあったはずの縁側が暮らしから遠ざかっても、ドラマのワンシーンや古民家カフェで見かけると、日向に面したその場所を何となく懐かしいと感じてしまうのです。蚊取り線香の煙がゆっくりと細くたゆたっていて、ヒグ …
穴のある花入れ 「急須の取っ手をひっくり返せば出来るんですよ、こういう穴が」凹でもあり、凸でもあるなんてことを簡単に理解することは出来ません。それでも見えないものに祈ったりして、分かりたいと何度も穴をのぞいています。 真 …
うちからそう遠くないところに、ガラス作家・山下理恵さんの工房はあります。高台の坂道の途中に大きな桜の木があって、そこから見える畑の中にあるので坂道を通る時には工房がよく見えます。 天井の高い工房の中はレンガの窯。丸く開い …
木の実の一輪挿し 水をゆっくり吸い込んだ種には、エネルギーが満ちています。新しい細胞が生まれるかすかな音をたててその殻が破れるとき、種はもとの姿を捨てて、芽になっているのです。田んぼが水でうるおう季節に、そんなことを思っ …